392.15年シリーズ1CAM

このDREAMCADシリーズ
使い始めたのは
2003年なのでもう15年余りになります。

10年ひと昔と言うので
15年はひと昔半です。
かなり長いです。

今年Genmaiリリース予定
Win10対応、そしてより高速表示となり
また新しい気持ちで使えるので一安心です。

この15年という期間という枠で思った事
書いていこうと思います。
とりあえず15年シリーズ1とします。
過去に重複するような事を書いてあるかもしれません。
それは、思った度数と、とらえてください。

1、CAM信頼性。
製図用CADとPCBCADと違う点の1つ
最終出力がCAM出力である点です。

製図データは紙やPDFで印刷が最終出力です。
もし、記載もれした箇所があれば
製図担当者に問い合わせすれば
印刷しなおさなくても、解決できます。

CAMデータ(ガーバーデータ)は
それができません。
エッチングしてまった基板は
紙に印字した、図面のように、修正はできません。
だから、PCBCADのCAMデータ出力の信頼性は
とても重要な箇所です。

そのCAMデータについては
15年間、その間にVerUPもありましたが
CAMが読めない、抜けている、
意図と違うフィルムといった事は
1度もありませんでした。
CAM出力データによる、不良基板はゼロでした。

ガーバーデータはフイルムを
作成するためのデータですが
製図CADで言うところの、DXFデータのような
中間データのような、扱いをする時もあります。
異なるCADに、橋渡しする際のデータになります。

大事だと思った点は互換の広さです。

DXFデータについて言うと
データフォーマットが改良されバージョンが多数あります。
たとえば、複数ページ分のデータが見れるとか。
寸法が図形データではなく寸法という種別として
扱えるなど、時代に応じて、進化しています。
一方、問題点もあります。
互換性です。
そのDXFのVerに対応したCADでないと
新しいDXFフォーマットは開くことが出来ないという問題です。
最新のDXFデータ形式をフリーのJW_CADで
読んでみたところ読めませんでした。
基板設計の用途を考えると
物の大きさだけ測って、確認できれば良いというのが
大半の目的ですが、正しく読めないとそれができません。
Verが低いほうが作業がしやすいといったケースもあります。
高度な分、互換は狭まるとも言えます。

ガーバーの場合、DXFのような事になると
配線データなので抜けたりすると、困ります。
より、サイズや線幅が正しく読めることのほうが大事です。

DREAMのガーバー出力はというと
RS274X,RS274D両方サポートしています。
アパーチャとしては、円、角の2種類のみです。
アパーチャに複雑な形状を割り当てるとか
ポリゴンデータ等はありません。

他のCADで読み込む際は基本的なデータのため
互換性は広く、再現性も期待できます。
DREAM以前の、前のCADシステムでも読めたので
ガーバーインをサポートしているCADであれば
問題ないと思います。
受け渡しと言う面では
インポートしやすいデータといえます。


読む側(ガーバーイン)もシンプルです。
パラメタとしては下図のとおりです。


たまに、ポリゴンデータのようなガーバーがあると
読めないので苦労します。
DREAMで読めるガーバー形式に変換してもらったり
DXFで取り込み読めない部分を入力するという作業が増えます。

読み込む性能については、PCBCADより
CAM専用ソフトが一番でしょう。
あらゆるCADから出力されるガーバーを
インポートできる必要性があります。
DREAMにそのレベルまで実装されれば理想ですが
その部分コスト増となるのも考えます。
個人的には、ポリゴンデータだけ対応できれば
あとの細かい点は、何とかなると思っています。
使用頻度としては多いものではないので
完璧を目指すなら、CAM専用ソフトに
頼ったほうが得策かもしれません。

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