365.スピードコントロール
DREAMは速度の面で不利とされる
ガーバーのような線の重ね合わせの
多量なデータ構成になる条件で
速度が速いことを書きました。
それでもGNDベタなどのように
線の数が多ければ
量に比例して重くなってきます。
数秒待たされる程度でも
クリックするたびとなると結構ストレスです。
多いときだからこそ2倍軽くなって欲しいと
思うのが本音です。
そんな時の特効薬として
ReNetという機能があります。
今のようなGNDべたのような1ネットで
沢山の線がある場合には
効果は大きいです。
なぜ重くなるかというのは
前も書いた線1本でも
ネット情報が紐ついているためです。
ReNetはその重いネットだけ
一時紐の更新を止めるという機能です。
上の例で言えば反応が遅くなった
GNDベタをしているネットをReNetしておけば
待たされること無く反応します。
良いと思った点は状況によりアナログ的に
スピードをコントロールできる点。
デジタル的にON,OFFだと
OFFしたらお絵かきCAD状態になり
高速にはなりますが
つなぐネットがわからなくなります。
繋ぐ予定のものはネット保持のまま
一時的に保持の不要なものはReNetしておく
というようにユーザーが設定することで
快適なスピードを維持しつつ
配線の接続の精度を維持した作業が
できるといったアナログ的な部分が良いです。
ReNetしてあるネットは
そのままにしておくと誤配線のもとに
なりかねないのでまとめて
これを全部更新しておきます。
データベースの再構築はReConect機能です。
このReConectは
全データのデータベースを更新していくので
データ量に比例して時間がかかります。
なので作業の区切り良いところで
Reconectをしています。
これですべてのラインやVIAにもネットデータが
紐つけ直しが完了です。
配線する時は軽く
休んでいるときやルートを考えている時は
重くて良いといった
時間にギアをつけたようなシステムです。
車で言えば
マニュアル車はギアチェンジの操作は必要ですが
状況に応じた運転が自分でできる点。
CADですがそのマニュアル車を運転しているような
感覚と似ています。
それ以上の運転方法があるのではないかと
思っているからかもしれません。
過去に
CQ出版社 デザインウェーブマガジンに
作者の記事が掲載されたことがありました。
「CADは機能よりスピードがすべて」という題目です。
インパクトのある題目だったのでその本を読んだ時の
ことを今でも覚えています。
デモCDもあり インストールしてみました。
CPU166MHzでWindowsが何とか動作するレベルマシンでしたが
CADを立ち上げると
速さはソフトウェアの力でかなり引き上げられているのを感じました。
まだ記事がありましたので
url案内いたします。
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