293.波形2

CADでなくてすみませんが
前回の波形シリーズに続きます。

A サイン波(440Hz)
ピーという音です。

周波数特性(基本波周波数だけピークがあります)



B ホワイトノイズ(テレビの信号の無い時の音に似た音です。)
サーという音

周波数特性(全域ででてます)


波形はフリーソフトのAudacityで作成したものです。



サイン波440Hzと880Hzとミックスすると

複雑な波形になりました。
周波数成分のピークは
440Hzと880Hz2つとなりました。
(微妙に高いところにもありました。)

もう20数年前になりますが
世界的にヒットしたシンセサイザーで
YAMAHAのシンセDX7というシンセサイザーがあります。
音源方式がFM音源です。(PC98でもついていた音源です)
6つのサイン波発信器を持っていて
それらの組み合わせで
一つの波形を発音します。
1つのサイン波発信器はフィードバックもできるので
実質6つ以上の変化に富んだ波形を合成して
波形が作り出されます。
ちなみに
PC98などについていたFM音源は 2つのサイン波発信機です。

それまでは アナログシンセでした。
もともと倍音のある元波形をフィルターで
倍音をカットして作る原理のものでした。

このFM音源シンセの良さをわかりやすく説明してくれている動画
がみつかりましたので紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=LQ3qFy7gBHA&feature=channel
PCMでは出せないベロシティの劇的な音の変化。
なんともいえません。


下の図はパルス波(440Hz)です。
サイン波はピーという音ですが
ビーという濁音が入った感じの音です。



440Hzを(基本周波数)をピークに
一定の周期で倍音が結構出ています。
これを
上記のサイン波の合成で作る場合
沢山の高い周波数のサイン波の合成が必要です。

440Hzパルス波を元に
勾配を少しなだらかにしたものです。手書きで作成しました。



基本波440Hz一番のピークに
緩やかに倍音が下がっています。

波形が丸くなったとしても
基本波の何倍も高い周波数成分があることが
わかります。

実際音としてどうかというと
経験ですが
サイン波は単体で演奏すると聞こえますが
他の楽器と合わせると埋もれてしまいます。
対してパルス波は結構聞こえます。
音楽では倍音は大事ですが

電子回路の場合、不要高調波は困ります。

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