221.伝播速度表示
DREAMはPADをクリックするとリアルタイムに
その線長、伝わる信号の速さが表示されるようになっています。
下図のような感じ(黄色の点滅はCGです)
nSEC(ナノ秒)とは
1/100000000秒という単位。
0.1秒ならばわかりますが人間が感じることができない
時間ですね。
クロックがあがるにつれ遅延とかいう問題がおきるわけですから
パターン上に想像を超える速さで伝わってくるということです。
1ナノ秒を1秒とすれば 0.1秒は
3年分という事
下図は上の表示の拡大図です。
クリックすると そのパターン全長 、 信号が進むのに必要な時間 が表示されます。
この時間は下図のを例にとると
CPUからメモリーに配線するとした例としt
(水色の部分)の信号の遅れ時間です。
この水色の時間(許容時間)が
リアルタイムに表示されます。
この伝播速度は左のパターン距離から
単純に算出されているものでなく
表層(マイクロストリップ環境)
と内層(ストリップ環境)では
進む速度が違うという条件を
加味してある時間です。
材質(誘電率)、厚さなどによりその伝播速度が変わってくるので
環境設定で変更できるようになっています。
下図の箇所に
1m進むのにかかる時間を
入力します。
設計を始めるとき、配線検討
しているときに随時確認できる点がよいと思います。
シュミレーションソフト、実際の基板にしても
性能を決める重要な要因のひとつは
パターン長です。
後でわかるより配線作業中に
概略つかんで調和を取りながら進めることが
ロスがないと思います。
さらに
周波数に対してのパーセント表示があれば
感覚的に目安がつき便利と思います。
たとえば
100Mhzだったら
上記の1サイクル時間は10ナノ
水色遅延時間は1ナノとしたら
10% という感じで表示されることで
よいと思います。
実際はデジタルのクロックはパルスであり
その波形はその周波数より非常に高い周波数成分を
持っているため
クロック周波数を元に割合を求めるというのも
違うということになりそうですが
高クロック化による問題なので
周波数を目安にしておくことで
実際の基板との比較してみての
ひとつの指標値として役に立つ
と思います。
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